日常
日めくりカレンダーをめくる時に自分の寿命も一枚めくれている。
人は何歳位からだろうか 死を直視しなくなる。
小さい頃、死に関して考えると大層恐ろしくなったものだが
今はそうでない、というか麻痺させている、考えなくしている。
実際怖がっていてもキリが無いもの確かなのだが
余りに麻痺させてしまうのも考え物だ。
毎日を大事に生きない。
自分が後1週間で死ぬとしたら何がしたい?それを考えて今の生活に支障がないのであれば
それを本来であれば実行していくべきなのだ。本来なら。
世の中絶対であることは少ない が その数少ない絶対のうちに 人の死亡率は100%ということが入っている。いずれか必ず死ぬのである。
私のイメージなのだが 死というのは影のようなもので
日ごろは意識しないが 必ずそこに存在している。
明るいところでは気付かないが、夜中電灯の下を歩いている時に
ふと顕著に見てしまうことがある。
ただ確実に近づいてくる、その日が。
子供の頃のように
死について明確にイメージしてみる。 自分が完全に消えるイメージ。
自分の意識が完全になくなる時。それがずっと続く、永遠に続く
その日が必ずくるのだ。