dedpの思いつき哲学

何か思いついたものそのまま書きながら考えたり。過去の黒歴史ノートが火を噴いたり。

昔書いたブログから引越し断片小説 その1

暗い夜道とその街灯。いまは夏、月はなし。
街灯といっても ここは町ではなく郡である。

ただ一本、長い畑のど真ん中に不自然に整えられた道路が通っており
後は遠目で見える家と山しかない町である、いや群である。


町と町の移動に使われるだけのような所で、足を止める様なものは
なにもない。そのような所のため昼間でさえ走る車は疎らであり、夜間は殆ど通らない。


だから尚この立派な道路が不釣合いであり、夜中にここを歩くと
今自分の歩みのためだけに作られたもの と思い上がった錯覚をしてしまいそうになる。

--つづく--