dedpの思いつき哲学

何か思いついたものそのまま書きながら考えたり。過去の黒歴史ノートが火を噴いたり。

思いついた小話 その2

とある古いアメリカ 恐慌が発生する少し前の時代。

南アメリカの新聞記者になるための試験の小話。

 

5枚の写真から「答え」を見つけるという試験である。

 

言われた時はいまいち考えなかったが「答え」って何なんだ?キーワード?物品?人? いまいちよく判らない。

 

写真の内容は輪にかけてわからない

 

一枚目は見知らぬ婦人と見知らぬ御仁が酒を飲み交わしている写真

 

二枚目は大きな山をバックに畑と農道が移っている。

 

三枚目は単に新聞を撮影したもので記事の内容までは読めない。

 

四枚目は建物が撮影されている。孤立したほったて小屋だ。

 

五枚目はピンボケした写真だ。人ごみから何かを撮影したものの様だが被写体は黒い影程度にしか認識できない。下手糞な写真だ。

 

これらの分けのわからないのをヒントにして形のわからない「答え」を捜す。やる前から不可解なものだ。

 

せめて取っ掛かりを得るためにも一枚目の写真の二人が誰なのかを聞き込みする以外手は無いだろう、と消去法的な選択で私は今酒場に来ている。当然闇酒場だ。

 

一枚目の写真を見ると婦人と御仁はある程度身なりがいい。しかし酒場の背景を見てみるとそこら辺の安っぽい闇酒場である。そこらのギャップと写真という闇酒場ではタブーな行為埋めていくとなんらかのヒントは得ることが出来るだろうと安っぽい期待を抱いている。

 

といっても何処の地区の酒場さえも判っていない。また性質上聞き込みが過ぎれば警察と勘違いされてしまう。「答え」を捜しているなんて言っても信じてもらうより撃たれる方が早い。

 そんなこんなで聞き込みという手順も思いのほか難航した。一人一人世間話から入り、ある程度信頼を得て情報を聞き出さないといけない。

 

>>要望があれば続き書きます。