dedpの思いつき哲学

何か思いついたものそのまま書きながら考えたり。過去の黒歴史ノートが火を噴いたり。

思いついた小話 人類のリセット その2

人類滅亡後の初の人類 となった少年は HAL02により育てられた。

少年の名前は「ノア」

希望を込められ400年前から決められていた名前である。

 

HAL02はシェルターの管理量子コンピュータであり

内部の生命の保持管理に長けていたため

ノアは生物としては問題なく成長していった。

 

問題は精神や教育の面だったが

教育の面も旧世代のあらゆるコンテンツが保存されていたため

言語などもHAL02によって教育された。

  

わかりやすい母親の映像のインターフェイスが用意され

モニター内の母をHAL02が演じた。

 

また2年毎に兄弟もできた。

孤独ということはなかった。

 

食糧も工場生産される。

核融合によるエネルギーにて紫外線を発生させ

植物を工場生産することもできた。

 

ノアは何も問題と思っていた。

 

が、18歳の時にHAL02にとある映像を見て欲しいと言われる。

シェルターの旧世代の人類が新世代の人類で18歳を超えるものが

現れるようであったら閲覧させるように

と残された映像らしい。

 

シェルター内で撮影された映像は残っていないと

HAL02に言われていたのでノアは正直驚いた。

 

HAL02に再生をお願いすると

疲れた顔の初老の男が映し出された。内容はその男のメッセージビデオであった。

男が何度も何かを言いかけて押し止まる。まだ喋る内容をまとめていないようだった。それを何度か繰り返して男はようやく喋りだす。

 

「新人類の皆さんこんにちは」と不安そうに語り始める

ノアは確かにこんな話し出しの会話はないだろうと内心苦笑した。

 

男はまた語り続ける

以下続く かも