dedpの思いつき哲学

何か思いついたものそのまま書きながら考えたり。過去の黒歴史ノートが火を噴いたり。

時間ゾンビ その1

「え?」

 

自分は久々にこの建物に入ってから驚きの連続だったが、これには流石に一番驚いた。

さっき目の前で死んだユッコ(由紀子)が目の前で生きている。

 

「あんたどこに行ってたのよ!?馬鹿みたいに勝手に迷子になって!ほらまた馬鹿面になってるわよ!」

確かに今自分は馬鹿みたいな呆け面で 口も開いているだろう。

「こんなところで女の子一人置いて!何考えてんのよ!大体あんたはねぇ・・

と、いつもの保護者気取りの説教が始まったが今自分に必要なのは状況の把握だ。

説教は聞き流しといて、これまで起こったことを頭の中で整理することに努めた。

 

昔よく遊びにいった廃墟に高校生にもなって入り込もうとした。

その途中でユッコに見つかる。んで無理やりついてくる。

昔どうしても入れなかった扉を無理やりこじ開け、入る。

テンションあがったユッコが小走りで駆け出す。

途中、カーペットの下から垂直に飛び出してきた幾本の細いポール?がユッコに突き刺さる。

慌てて近づいて「大丈夫か!?」の「だ」を言う途中で素人目で絶命を確認。

ちょいゲロを吐く。その後ユッコをみると額の少し左の穴からピンク色の肉片が漏れていることを確認して、さらにゲロを吐く。

出口に向かう。

と整理したが余計訳が判らなくなった。では目の前のコレはなんだ?と思っていると、

目の前のソレは自分の幼少の頃までの事を遡ってグジグジと説教を垂れていた。

ここでようやく自分は口を開き「憶えてないのか?」とユッコに聞く。

「は↓ぁ?↑ 何いってんのよ!?馬鹿じゃないの。」といつものイラっとくるイントネーションで返答が返ってくる。

確かにアホみたいな問いではある。また「憶えてたら死んでいる」とか思ってまた混乱してくる。

ただ生きてくれてて良かったと思い、さらには先程の嘔吐と動揺からまた目に涙が溜まりそうになってたら、

「きんもー(気持ち悪いの意)、なんで涙目なの、きんもー(気持ち悪いの意)」と言われ自然と涙は収まった。

さてどうしよう。外に出れないのは探索開始時に確認済みだ。

俺に起こったことを説明しようにもコイツに説明するのは骨が折れる。

また自分は正気だったのか自信がないので

「ちょっと来い」と言って、一緒に死体を確認しにいく事にした。

希望者がいらっしゃったら続き書くかもしれません。