電車シリーズ 通勤にっき
今日も重苦しい空気の満員電車にのる。
如何に満員電車とはいえ人は降りて、満員電車ではなくなる。
私は都会から片田舎に帰る者ゆえ、
電車が駅に止まる度に幾分かは人が減っていく。
私の前の4人がけの椅子。
窓際の二人が立ち上がり席が空く。
これ幸いとして20分直立で疲れ果てた私は手前の席に座る二人の足を跨ぐのに
最後の力を使った後、半ば倒れこむようにドスンと音を立てて座り込む。
2日で6時間しか寝てないのだ。許せ、一時の隣人。
(というか奥に寄って欲しかった。)
やっと座れた安堵感と窓際に座れた喜び(私は窓際の席が好き)で一息つこうかと言う時に、もう一つの窓際の座ろうする者が現れる。
私と同じように手前に座る二人の足を避けて椅子に座り込むのだが
私の輪にかけてドスンと倒れこむように座り込んだ。
私は読んでいた小説を端にずらして、向かいの隣人を確認する。
意外な事に女性だ。
ここでメモは終わっている。
結構美人だったともう。