昔書いたブログから引越し断片小説 その8
そんな中、隣を平行して繋がる道路に目を向ける。
むしろあちらの方が本道にあたり、道幅もずっと広い。
こちらの道には無い街灯が、あちら道には大よその間隔で設置されている。
そして距離が離れているがこちらの道とあちらの道の間に遮蔽物は無いため、
その光が届きある程度視認性が確保される。
互いにつくづく無駄な道路と思う。
そのまま並行した道路にて歩みを進め
目的地が近づき、道が街路に入ろうしたとき
隣の道路の街灯の光が遮られる。
目が慣れるまでの間、前が真っ暗になる。
--つづく--